2025年11月26日

スニーズ・ラブ 130

  • b 読書と没入(2025-11-01)books
  • 不安で動揺したり、気分が落ち込んだり、緊張している時の解消法は何かに没入して我を忘れることである。音楽、映画、ヴィデオ、ゲームなど、その人の趣味趣向によって異なるが、2人の女性の対処法は本を読むことだった。救世主ハリストス大聖堂(女人禁制の祭壇前)でゲリラ・パフォーマンスを行なった容疑で捕まって警察署に連行されたナージャ・トロコンニコワ(プッシー・ライオット)は悪意に満ちた警官との対話を拒否して、本を読むことに集中した。彼女は 「心理的に厳しい状況になるといつも私は読んできた」 という。大学の合格発表の 「前日に体調を崩すくらいには緊張しており、本も手につかなかった」 川野芽生は当日の朝、本郷三丁目で降りるはずが、「毒を以て毒を制すの精神で」 読み始めた『百年の孤独』にのめり込んで乗り過ごし、丸ノ内線の終点(池袋)に辿り着いてしまった。個人的な体験になるが、家族の手術中、病院の待合室に1人で10時間ほど詰めていた時も不安や気分や緊張を紛らわせるために読書に没入した。読む本は分厚くて長い(鈍器本)ほど良い。

  • bバッジ(2025-11-08)music
  • サイドバーで紹介している 「FAVORITE ALBUMS」(20枚×25)が500枚を超えた。お気に入りのアルバムが余りにも多くなって来たので、読者は何を聴いたら良いのか戸惑うかもしれないと苦慮していた。10点満点でレヴューする 「Pitchfork」 は高評価(8.3以上)のアルバムに、右上隅を切り取ったような三角の赤い矢印(BEST NEW MUSIC)が付く。音楽誌やサイトなどのレヴューを独自に集計してランク付けする 「AOTY」(Album of the Year)も平均点(80以上)のアルバム右上角に同じような ★ 印(クリティック・青、ユーザー・橙、両者・紫というように三角形のカラーが異なる)、「ele-king」 のアルバム・レヴューには 「E王」(選出基準は分からないが)という赤丸バッジが輝く‥‥というわけで、上記のサイトを真似て、拙ブログも一推しアルバムの右上に 「Sバッジ」(Sknys Favorite Album)を付けることにした。ちなみには画像を貼るのではなく、CSS(position: relative / position: absolute)で表示した方が簡単。拡大してもボケないので見映えも良い。

  • b デビュタント(2025-11-15)blog
  • 芽衣シモネス(Mei Semones)のデビュー・アルバム《Animaru》(Bayonet 2025)の記事を書く際に、いつものように海外のレヴューを参照した。その中に、蛇、鹿、山羊、栗鼠など、森の動物たちが登場する〈Donguri〉について、レオノーラ・キャリントン(Leonora Carrington)の掌篇 「デビュタント」(The Debutante 1939)の語り手、動物園のハイエナだけが唯一の友達である少女が思い浮かぶ」(Pitchfork)と書いているレヴューがあった。ちょうど中・短篇集『石の扉』(国書刊行会 2025)を読んでいたので、この共時性には驚いた。某音楽雑誌のアルバム・レヴューを長年読んで来たが、レオノーラ・キャリントンの名前に言及したことは記憶する限り一度もない。日本の音楽評論家(いわゆる音楽バカ?)は音楽のことしか書けない。文学、美術、映画などの中の音楽という広い視野で批評する欧米クリティックとの大きな違いである。どちらが刺戟的で面白いかは言うまでもない。ちなみにハイエナはメイドを食べて、剥ぎ取ったメアリーの顔の皮を(檻から脱獄したレクター博士のように)マスクにして、少女の身代わりとして社交界(舞踏会)にデビューする。

  • b ウェンズデイ(2025-11-22)music
  • ノースカロライナ・アシュビルで結成されたインディ・ロック・バンド、Wednesdayの6thアルバム《Bleeds》(Dead Oceans 2025)は離脱したMargo Schultzに代わって、Ethan Baechtold(ベース)が新加入。Karly Hartzman(ヴォーカル、ギター)との6年間の恋愛関係を解消したMJ Lenderman(ギター)はレコーディングに参加するが、今後ツアーには帯同しないという(JacobはRachel Brown(Water From Your Eyes)の彼氏になった)。カントリーの〈Elderberry Wine〉、MJLとデュエットした〈Phish Pepsi〉、グランジの〈Candy Breath〉、インディ・フォークの〈The Way Love Goes〉、ハードコア・パンクの〈Wasp〉、カントリーゲイズの〈Carolina Murder Suicide〉‥‥ペダル・スティールと轟音ギターと南部ゴシックの奇妙な混在。カミラ・ムリナルチク(Kamila Mlynarczyk)の妖怪カヴァ・アートがキモ可愛い。全12曲・37分。見開き紙ジャケ仕様、歌詞は無記載。

  • b 江戸川橋エル・スール(2025-11-29)event
  • 「とりあえず閉店」(6月21日)した 「エル・スール」(El SUR RECORDS)が5カ月後に営業再開(11月21日)した。渋谷から江戸川橋への移転は正直嬉しい。人混みを避けられるし、自宅からも近くなった。都電荒川線早稲田で下車して新目白通りを15分ほど歩く。江戸川橋通りを南下、地蔵通り商店街を直進、イタリア食材専門店 「フォングスタイオ」 と小型スーパー 「まいばすけっと」 の間を右折する。間口は狭いけれど、縦長の室内にLPやCDが並ぶ。閉店セールの時に、店主H**さんに勧められて入手したマリア・ロデス(Maria Rodes)のアルバム《Maria Canta Copla》(Chesapik 2014)がマリア・ドロレス・プラデーラ(María Dolores Pradera 1924-2018)へのオマージュだったこと、ナタリア(Natalia Lafourcade)やロサリア(Rosalia)、ファナ・モリーナ(Juana Molina)の新譜など、スペイン語圏の女性SSWについて話す。モーリタニアのグリオ歌姫ヌーラ・ミント・セイマリ(Noura Mint Seymali)の3rdアルバム《Yenbett》(Glitterbeat 2025)を購入した。

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    posted by sknys at 00:04| 東京 ☁| Comment(0) | s k n y s - l a b | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする