2026年05月26日

スニーズ・ラブ 136

  • b キム姐参上(2026-05-02)music
  • キム姐さん(Kim Gordon)の3rdアルバム《Play Me》(Matador 2026)は《No Home Record》(2019) 、《The Collective》(2024)に引き続いて、Justin Raisen(Charli XCX、Sky Ferreira、Angel Olsen、Yves Tumor)のプロデュース。全12曲・30分。2分台の短い曲が大半を占める。〈Play Me〉は 「Make out jams / Turn out the lights / Neon cowgirl / You like / Easy rider / '70s hippie / Spring pop, chill vibes, feel free」 と歌い出す。〈Dirty Tech〉は聴きやすいヒップホップ、〈Not Today〉はSonic Youth風のノイズ ・ロック。〈Post Empire〉と〈Nail Biter〉は同じ曲ではないか。〈ByeBye25!〉は前作収録曲〈Bye Bye〉のリメイクで、「トランプが事実上禁止している言葉が全て掲載されているサイトから、歌詞を借用することを思いついた」 という。太腿のペインティング 「PLAY ME」 を描いたのは愛娘ココ(Coco Gordon Moore)。見開き紙ジャケ仕様、4つ折りポスター・カード付き。先着購入特典はクリアファイル(A4)、ロゴ・ステッカー、Zine(A5・8P)。

  • b 変身ヒーローズ(2026-05-09)comic
  • 『変身ヒーロー誕生』(河出書房新社 2026)は 「仮面ライダー」 「変身忍者 嵐」 「人造人間キカイダー」 など、石ノ森章太郎の 「変身ヒーロー」 10作品の第1話をコレクションした文庫オリジナル・アンソロジー。《ここに列挙された作品はすべて、石ノ森の原作による東映制作のテレビ番組である。いずれも東映が企画し、石ノ森はキャラクターの設定やデザインなどを手がけ、原作マンガを少年誌に連載している。今日におけるメディアミックスの先駆的な作品だが、その多くはテレビ版とは様相を異にする》 と 「序」 にあるように、原作はサイクロン号がないと本郷猛は変身出来ない、ハヤテは嵐に殆ど変身しなくなる、「キカイダー」 のペン入れは全てスタッフが描き、石ノ森は下描きだけだったなど、「解説」(全3話三段組9頁)がやたらと詳しい。連載時と単行本のコマ割りの相違点や掲載順なども検証している。厳密に言えばロボット刑事Kや十文字元という変身しない鉄面ヒーローもいるけれど、「仮面ライダー」 の原型となった 「スカルマン」(神楽生)が入っていないのは画竜点睛を欠くのではないか。100ページ読み切り長編なので、一挙掲載するのが難かったのでしょうか?

  • b 三島屋変調百物語事始(2026-05-16)books
  • 宮部みゆきの『おそろし』(角川書店 2008)を読む。川崎宿の旅籠〈丸千〉の一人娘おちか(17歳)は叔父夫婦の営む江戸の袋物屋 「三島屋」 に、行儀見習いの女中として奉公に出た。ある日、伊兵衛夫婦が急用で外出することになり、姪のおちかが主人に代わって予定されていた来客の応対をすることになった。「黒白の間」 の庭に咲く曼珠沙華に怖れ慄く松田屋藤兵衛(藤吉)が建具職人の長兄・吉蔵の起こした忌まわしい事件について話し出す 「曼珠沙華」。帰宅後に姪から、藤吉の語った怪異譚を聞いた主人は口入れ屋の灯庵が斡旋した客たちの語る不思議な話(今風の百物語)の聞き手役をおちかに命じた。錠前屋の次女おたかが安藤坂の大屋敷にある土蔵の錠前を修繕することになった父・辰次郎一家が屋敷に1年間住んだ顛末を語る 「凶宅」。おちか本人が古参女中おしまに実家で起きた陰惨な事件(彼女が心を閉ざすことになった元凶)を打ち明ける 「邪恋」。仕立屋 「石倉屋」 の次女お福が病弱なために大磯の親戚の許で14年間暮らした後に帰って来た長女お彩と長兄・市太郎の道ならぬ恋を語る 「魔鏡」。語り手や命を落とした人物たちが一堂に会して大団円を迎える 「家鳴り」。

  • b 人間エトセトラ(2026-05-23)youtube
  • グレッグ・ソーニア(Greg Saunier)が〈Wedding, March, Flower〉のピアノ弾き語り演奏を終えて、涙を拭ったのは日本語歌詞の意味を理解して歌ったからだ。恐らくサトミ・マツザキ(Satomi Matsuzaki)が和訳して、グレッグに日本語のイントネーションを指導したのだろう。2015年米ボルチモアでライヴで、「君は本当に素晴しいドラマーだね」 とグレッグに言ったら、彼は本当に謙虚だった。その後、サトミが私の財布にサインをして、ネコの絵を描いてくれた」 というコメント(YouTube)に興味を惹かれて、投稿者のリンクに飛ぶと、ヒューマン・エトセトラ(Humans Etcetera)は米ウェスト・ヴァージニア出身のマルチ奏者、クリストファー・ヘンリー(Christopher Henry)のソロ・プロジェクトだった。エクスペリメンタル、ポストロック、マスロック、シューゲイズなどを融合させたワンマン ・バンド・サウンドは硬派でカッコ良い。この世界は無数の未知のミュージシャンで満ち溢れている。1日の睡眠時間を削っても、その一部しか聴くことが叶わない。

  • b 下線を引く・強調する(2026-05-30)music
  • アンダースコアーズ(underscores)は米カリフォルニア・サンフランシスコ生まれのSSW兼プロデューサー、エイプリル・ハーパー・グレイ(April Harper Grey)のステージ・ネーム。フィリピン系アメリカ人のトランスジェンダー。2ndアルバム《Wallsocket》(Mom + Pop 2023)に4曲を追加した 「Director's Cut」(2024)がCD化した。オリジナル盤とはジャケ違いだが、リイシュー盤のカヴァ画(Jordan Sullivan)も夕焼けを背景にした馬蹄のような 「U」 の巨大オブジェが左遠方に望める。3rdアルバム《U》(2026)のアルバム・カヴァにもエイプリルが〈Music〉のMVで着けているヘッドフォンを模ったような 「U」 字型のイラスト(落合翔平)が描かれていた。「underscores」 は 「下線を引く・強調する」 という意味の印刷・文書作成用語。リイシューCDは全16曲 ・72分、見開き紙ジャケ仕様、4つ折り歌詞・ポスター付き。「Best New Albums」(Pitchfork)に選ばれた《U》は全9曲・34分。歌詞ブックレット(12頁)付き、フォトカード(ランダム1枚)と 「I.O.U Card」 封入。

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    • 週末(土曜日)コラム(sknys-lab)の1カ月分を纏めて公開しました(2026-05-26)

    • 《U》に封入されているフォトカード(トレカ)は4種類あることが確認されています
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    posted by sknys at 00:38| 東京 ☁| Comment(0) | s k n y s - l a b | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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