2026年02月06日

FAVORITE ALBUMS 27

  • TRAIN ON THE ISLAND (4AD 2026) Aldous Harding536

  • S


    ニュージーランドのSSWオルダス・ハーディングの5thアルバムは4作続いてJohn Parishのプロデュース。二丁拳銃女(セパレート ・ビキニ)や 「イグアナの娘」 、スタジャンとホットパンツで全力乱調ヴォーギングなど、謎めいたペルソナをMVで魅せているが、カヴァ・アート(大学らしき階段状の講義室で聴講しているAHの顔が青く塗られているのもミステリアス。〈Coats〉には 「青い女性たち(blue women)に出会ったら、あなたは何と言いいますか ?」 という歌詞もある。全10曲・39分。4つ折り歌詞カード付き



  • LONG WAVE HOME (Last Laugh 2026) Jesca Hoop535

  • S


    2008年、英マンチェスターへ移住したジェスカ・フープの7thアルバムはセルフ・プロデュース。ロンドン、ワイト島、ブリストルを巡回したロード・トリップ録音。Sam Amidon(フィドル、ギター、バンジョー、ヴォーカル)、Sebastian Rochford(ドラムス)、Jon Thorne(ベース)などが参加している。彼女のレイヤ ー・ヴォーカルとミュート・ギターに、ハープ、木管・金管楽器、ハーモニー、バック・コーラスが彩るアヴァンポップ。カヴァ写真は浴衣を着せてもらう幼女。スリップケース仕様、全10曲・38分



  • UNLIKELY, MAYBE (Pataca Discos 2026) Bruno Pernadas535

  • S


  • U (Mom+Pop 2026) underscores534

  • S


    2ndアルバム《Wallsocket》(2023)のカヴァには巨大な 「蹄鉄のモニュメント」 が描かれていた。4曲を追加収録したリイシュー盤 「Director's Cut」(2024)にも夕焼けを背景にした 「U」 字型のオブジェが左遠方に望める。3rdアルバム《U》にはエイプリル ・ハーパー・グレイ(April Harper Grey)が〈Music〉のMVで着けているヘッドフォンを模ったようなU字型のイラスト(落合翔平)が描かれている。全9曲・34分。ジュエルケース仕様、歌詞ブ ックレット(12頁)付き、フォトカード1種と 「I.O.U Card」 封入



  • WALLSOCKET Director's Cut (Mom+Pop 2025) underscores533

  • S


    underscores(「下線を引く・強調する」 という意味)は米カリフ ォルニア・サンフランシスコ生まれのSSW兼プロデューサー(フ ィリピン系アメリカ人のトランスジェンダー)April Harper Greyのステージ・ネーム。2ndアルバム《Wallsocket》(2023)に4曲を追加収録した 「Director's Cut」(2024)がCD化した。オリジナル盤とはジャケ違いだが、リイシュー盤も夕焼けを背景にした蹄鉄のような 「U」 字型の巨大オブジェが左遠方に望める。全16曲 ・72分。見開き紙ジャケ仕様、4つ折りイラスト・歌詞カード付き



  • VENDRAN SUAVES LLUVIAS (Glassnote 2025) Silvana Estrada532

  • S


    シルヴァナ・エストラーダはメキシコ・ベラクルス山岳地帯の弦楽器職人の娘として生まれた。1st《Marchita》(2022)で頭上に伸ばした両手は頭の後ろで組まれ、隣の肘掛け椅子は空席になっている。過労による脊髄損傷、誘拐された親友の死などの悲嘆から救 ったのはコスタリカ生まれのメキシコ人歌手Chavela Vargasだという。アルバム・タイトルと〈No Te Vayas Sin Saber〉の歌詞に、Sara Teasdaleの詩 「There Will Come Soft Rains」 を引用。全10曲・38分。見開き紙ジャケ仕様、歌詞ブックレット(12頁)



  • SHORT N' SWEET (Island 2025) Sabrina Carpenter531

  • S


    米SSW、女優の6thアルバム。大ヒットした〈Espresso〉は日焼けした肌の色なのかと思ったが、エスプレッソみたいに夜も眠れなくなっちゃう 「刺戟的な女」 という意味だった。韻を踏むニンテンドー(Nintendo)のゲームに夢中になるように。〈Please Please Please〉は 「自分の判断力とセンスの良さを分かっている」 のに、「そう感じているのが私だけなのは笑える皮肉だわ」 と自嘲する。5曲を追加収録したジャケ違いのデラックス・リイシューCD。全17曲・51分。ジュエルケース仕様、歌詞ブックレット(24頁)付き



  • SECRET LOVE (4AD 2026) Dry Cleaning530

  • S


    南ロンドンのポストパンク・バンドの3rdアルバムはCate Le Bonのプロデュース。Laurie Andersonを髣髴させるFlorence Shawのスポークンワードは冷静沈着に聞こえるが、皮肉やユーモアや告発が込められている。Jeff Tweedy(Wilco)がギターを弾く〈My Soul / Half Pint〉、「このTV番組はズーッと見ていられるわ / ヴ ィデオ電話もアンケート調査もチンコ写真もなしで」 と、引きこもり女性が独白する〈Let Me Grow And You’ll See The Fruit〉など全11曲・41分。見開き紙ジャケ仕様、6つ折り歌詞カード付き



  • PLAY ME (Matador 2026) Kim Gordon529

  • S


    キム姐さんの3rdアルバムは1st《No Home Record》(2019) 、2nd《The Collective》(2024)に引き続き、Justin Raisenのプロデュース。全12曲・30分。2分台の短い曲が大半を占める。〈ByeBye25!〉は前作収録曲〈Bye Bye〉のリメイク。「トランプが事実上禁止している言葉が全て掲載されているサイトから、歌詞を借用することを思いついた」 という。太腿のペインティングは愛娘Coco。見開き紙ジャケ仕様、4つ折りポスター・カード付き。先着購入特典はクリアファイル(A4)、ステッカー、Zine(A5)



  • NOTHING'S ABOUT TO HAPPEN TO ME (Dead Oceans 2025) Mitski528


  • ミツキ(Mitski Miyawaki)の8thアルバムは 「猫ジャケ」。オッドアイの白猫が茶トラに襲われる瞬間を描いた米美術家マーク・ブルクハルト(Marc Burckhardt)のカヴァ・アートは 「私には何も起こらない」 というタイトルとは真逆だ。このアルバムは《ミツキが荒れ果てた屋敷に暮らす引きこもり女性を主人公とした過剰な物語に巻き込まれる。家の外では逸脱しているけれど、家の中では自由だ》。〈Where's My Phone?〉のMVがシャーリイ・ジャクスンならば、アルバム・カヴァの白猫はケリー・リンクなのかしら?



  • NESTED IN TANGLES (Fire Talk 2025) Hannah Frances527

  • S


    米バーモント・アーリントン出身のSSWハンナ・フランシス(ギター、ピアノ)の6thアルバム。Kevin Copeland(ベース、ペダル・スチール)との共同プロデュース。オープン・チューニング、ポリリズム、不協和音、ヴォーカルが幾層にも重なり合うアヴァン・フォーク。カントリー調〈Falling From And Further〉、インスト曲〈A Body, A Map〉、プログレ風〈Surviving You〉、Daniel Rossen(ピアノ、ギター、チェロ、ヴォーカル)と共演した〈Life’s Work〉〈The Space Between〉など、全9曲・42分



  • YENBETT (Glitterbeat 2025) Noura Mint Seymali526

  • S


    西アフリカ・モーリタニアの歌姫ヌーラ・ミント・セイマリの3rdアルバムはMatthew Tinari(ドラムス)とMikey Coltun(Mdou Moctar)の共同プロデュース。夫Jeich Ould Chighaly(ギター) 、Ousmane Tour(ベース)という編成で、グリオ家系に生まれたヌーラがハープ型弦楽器アルディンを弾き語る。砂漠のブルース、アラブ音楽、サイケデリック・ロック。伝統と革新を融合した胸熱アルバム。フランジャー(ギター)かけすぎの〈Lehjibb〉など全15曲・39分。見開き紙ジャケ仕様、4つ折り歌詞カード付き



  • FAIRYLAND CODEX (Fire 2025) Tropical Fuck Storm525

  • S


    4曲入りEP《Moonburn》(2022)が 「猫ジャケ」 だった豪アート・パンク・バンドの4thアルバム。EnoやRubelのカヴァみたいな青いモンスターと魑魅魍魎が描かれた猥雑なイラスト宛ら、フリーキーでサイケな音楽を繰り出すGareth Liddiard(ギター、シンセ)、Fiona Kitschin(ベース、シンセ)、Erica Dunn(ギタ ー、キーボード)、Lauren Hammel(ドラムス)。「地獄の村が君を待っている」 とギャレス、フィオナ、ダンが歌う〈Fairyland Codex〉、Talking Heads風の〈Bloodsport〉など全10曲・51分



  • KROK (Mr Bongo 2025) СОЮЗ(SOYUZ)524

  • S


    ベラルーシからポーランドへ移住したソユーズ(Soyuz)はAlex Chumak(ヴォーカル、ギター、ピアノ)、Albert Karch(ドラムス)、Igor Wiśniewski(ギター)、Mikita Arlouの4人組。4thアルバムはTim Bernardes(ヴォーカル)、Marcelo Cabral(ベ ース)、Biel Basile(ドラムス)などが参加したブラジル・サンパウロとワルシャワ、ストックホルムで録音。〈Smak žyćcia〉は角銅真実が朗読する。今までのロシア語に代えて、ベラルーシ語で歌う全9曲・28分。見開き三面紙ジャケ仕様、歌詞はインナーに記載



  • AFIM (Mr Bongo 2025) Ze Ibarra523

  • S


    ゼー・イバーハの2ndアルバムはLucas Nunes(Bala Desejo)との共同プロデュース。ジャズ、フォーク、ソフトロック、サンバ、ボサノヴァを軽やかに横溢する70〜80年代MPBへのオマージュ。Itallo Francaの〈Retrato de Maria Lúcia〉、Sophia Chablauの〈Segredo〉〈Hexagrama 28〉、Dora Morelenbaumのアルバム《Pique》で共作した〈Essa Confusão〉など、全8曲・31分。見開き三面紙ジャケ仕様、歌詞はインナーに記載。素顔を撮った 「歯磨きカヴァ」 は修正・加工して盛った 「自撮り」 への逆張りだ



  • DOUBLE INFINITY (4AD 2025) Big Thief522

  • S


    Max Oleartchik(ベース)が離脱して、Adrianne Lenker(ヴォ ーカル)、Buck Meek(ギター)、James Krivchenia(ドラムス)のトリオ編成になった6thアルバムはDom Monksのプロデュ ース。Joshua Crumbly(ベース)、Laraaji(ツィター、タブレット、エレピ、パーカッション)、Hannah Cohen(ヴォーカル) 、Adam Brisbin(ギター)など、10人が参加。サイケデリックな〈No Fear〉、Laraajiとコラボした〈Grandmother〉など、全9曲・43分。スリップケース仕様、歌詞ブックレット(12頁)付き



  • FOREVER HOWLONG (Ninja Tune 2025) Black Country, New Road521

  • S


    Isaac Wood(ヴォーカル)が離脱して6人組になったBC,NRの3r dアルバム。彼らは新ヴォーカリストを迎えず、3人の女性、Tyler Hyde(ベース)、May Kershaw(キーボード、ピアノ、アコーデ ィオン)、Georgia Ellery(ヴァイオリン、マンドリン、ギター)が作詞・作曲して歌うことを選んだ。プログレッシヴ・フォーク〈For The Cold Country〉、「オリバー・ツイスト」 に着想を得たという〈Nancy Tries To Take The Night〉は6分半に及ぶ。全11曲・52分。見開き紙ジャケ仕様、歌詞ブックレット(20頁)付き


                        *

    ラベル:Favorites music
    posted by sknys at 00:05| 東京 ☀| Comment(0) | f a v o r i t e s | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
    この記事へのコメント
    コメントを書く
    コチラをクリックしてください