2025年09月26日

スニーズ・ラブ 128

  • b R.I.P. 留守番電話(2025-09-06)event
  • 今夏の記録的な酷暑で、人間ならずとも固定電話機も熱中症で死去したらしい。1年前ほどから応答にノイズが混じるなどの不具合が生じていたが、子機のバッテリ(ニッカド電池)の寿命が遂に尽きてイカれたのかボタンを押しても全く反応しないし、本機も留守番機能で録音された音声は再生されるもののほぼ臨死状態。バッテリを交換すれば子機だけで使用出来るのか分からないところが悩ましい。物置に放置してある留守番機能のない古い電話機で急場を凌ぐか、最新機種に買い替えるか思案のしどころだ。***警察署からは在宅していても常時留守番電話にしておくように要請されている。要件の多くは勧誘セールスかアンケート調査か、選挙運動くらいで、固定電話機の存在価値は薄れつつある。「電話料金が振り込まれていないので通話を停止します」 という 「NTTドコモ」 を名乗る自動音声が何度か架かって来たことがあるけれど、当方はケータイを持っていないので、一発で詐欺だとバレる。「この際、スマホに乗り換えたら?」 という甘酸っぱい林檎の囁きも聞こえて来るのですが。

  • b 脳内世界(2025-09-13)synks
  • 昨年7月、熱中症で一時的に意識を失った。地下鉄に乗っていた時に急に気分が悪くなったのだ。車内で倒れたら大事になるので最寄りの駅で降りた。ホームのベンチに腰掛けてから意識がない。気づくと目の前に3人の男女が立っていた。1人からペットボトルを手渡されて飲む。痙攣していたと心配そうに話しかけられたが、気絶しているので痛くも痒くもない。少ししてから駅員が駆けつけた。救急搬送されると一週間は半強制的に検査入院させられることになるので断り、駅員室の長椅子で30分ほど横になったいたら回復した。この体験からも分かるように、人間の知覚している 「現実」 はショーペンハウアー言うところの 「脳内世界」 である。全身麻酔で意識を失っている間は 「現実」 を認識出来ない。冷凍睡眠は未来へのタイムマシンである。その 「現実」 は知覚している人によって異なるので、客観的な世界も存在しない。1人の人間が死んで 「現実」 が消滅しても、世界は存続しているだろう。しかし、何十億年後に人類や文明が滅亡したとしても 「笑うところがないでもない」 と嘯く山田風太郎も、地球や太陽が死滅した何十億年後も永遠に運行し続ける宇宙に対しては戦慄を禁じ得ない。

  • b ディアフーシュタイン(2025-09-20)music
  • アヴァンポップを体現する稀有なバンド鹿蹄(Deerhoof)の20thアルバム。《Noble And Godlike In Ruin》(Joyful Noise 2025)というタイトルはメアリー・シェリーのゴシック小説『フランケンシュタイン』から採られている。「低予算でDIY制作したフランケンシュタイン。繊細で、拒絶され、知性があり、人間性を奪われた人造人間」 とGreg Saunier(ドラムス)が述べているように、Satomi Matsuzaki(ヴォーカル、ベース)によるカヴァもメンバー4人の顔を縫い合わせたコラージュ 「ディアフーシュタイン」(Deerhoofstein)になっている。全曲日本語で歌われた可愛い子猫のような《Miracle​-​Level》(2023)から一転、20年代に席巻したパンデミック(コロナ禍)、気候変動(地球温暖化)、アメリカの排他・権威主義に抗うように、ノイズを撒き散らし、リズム・チェンジを繰り返して、強靭で繊細なパッチワークを縫い上げた。、米ラッパーSaul Williamsとコラボした〈Under Rats〉、7分に及ぶラストの〈Immigrant Songs〉も強烈(ゼップはネイティヴ・アメリカンの虐殺という批判を込めた)。全10曲・34分。見開き紙ジャケ仕様、9つ折りポスター・歌詞付き。

  • b やさしい悪魔(2025-09-27)event
  • 朝日新聞夕刊は1915年の発刊から続いた縦型題字から背景のない横型題字へ、110年ぶりに刷新(2025・4・1)された(8月から土曜夕刊が廃止されてしまったが)。夕刊1面の名物コラム 「素粒子」 も14字14行から15字17行へ拡張された。文字スペースが増えた分だけ、切れ味も鈍ったような印象だったが、キャンディーズ好きのI**総理に(彼女たちの曲名と歌詞を織り込んだ)「贈る言葉」(朝日新聞 2025・9・9)は辛辣だった。《政治とカネ、夫婦別姓、地位協定。その気にさせながら党内融和の 「わな」 にはまって "らしさ" 失い、「春一番」 トランプ関税にも翻弄されて。粘った末に♪お別れなんですよ、と歌われても 「微笑がえし」 で応えるのは難しく。/ 野党のどこと結ぶか、後を狙う人が占っても 「ハートのエース」 は迷子のまま。続く空白。「暑中お見舞い」 の時期はとうに過ぎ》‥‥僅か1年の短命に終わると分かっていたら、「政治とカネ、夫婦別姓、地位協定」 の1つだけでも決着させて、「やさしい悪魔」 の爪痕を遺しておけば良かったのにと、爪を噛んで悔やんでいるかもしれない。

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    posted by sknys at 00:06| 東京 ☀| Comment(2) | s k n y s - l a b | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
    この記事へのコメント
    今年の夏は本当に暑かったですね。
    人間も機械も狂いますよね。
    ようやく少し涼しくなったと思ったら、またぶりかえして、
    秋を待ち望んでいたら、
    天気予報ではあっという間に冬になる、って。泣
    Posted by ぶーけ at 2025年09月27日 21:50
    日本の四季から春と秋がなくなって、夏と冬だけになるのかもしれませんね。
    来年の夏を想像するだけで、ゲンナリしてしまいます。
    固定電話の着信は殆どセールスと詐欺とアンケート調査なので、
    解約しても支障はないかと思ったり‥‥
    iPhone Air が欲しくなったり^^;
    Posted by sknys at 2025年09月28日 12:25
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