2025年09月01日

スニーズ・コメンツ #79



  • 「ある人が(この人はスタッフォードシアの生まれなんですが)若い猫を一匹飼っていまして、仔猫から育て上げたもんですから、いつも夜通しその猫と戯れたり遊んでたりしていたんですよ。そいつが所用でカノックの森を馬にまたがって通り抜けていると、ある猫が、薮から目の前に飛び出してきて、気のせいなのか、自分の名前を二度三度呼んだのです。ところが当人は何も答えず物も言わなかったので(なにぶん怖くてできませんよ)、それで猫は次のようなことを二度三度はっきり声にしたのです。『どうかティットン・タットンへ、あなたの飼っている猫ちゃんへよろしく伝えてくれ。グリマルキンが死んだと』そう言い終わると猫は立ち去ったので、男も所用のために前へ進みました。そうして帰宅後、晩になって炉辺で妻と家族とで腰を下ろしながら、森であったそのめずらしい出来事の話をしました。猫の伝言をすべて口に出しきりますと、飼っていた猫がその話に聞き耳を立てていましてね。そいつを悲しげにながめながら、とうとう言ったんですよ。『なに、グリマルキンが死んだとな? さらばご機嫌よう、奥様』そう言うなり猫は出て行って、そのあともう姿を見せなかったそうです」
    ウィリアム・ボールドウィン『猫にご用心』


  • b 二条城「アンゼルム・キーファー:ソラリス」
  • 「メランコリア──知の翼」(セゾン美術館 1993)を観ました。
    作品が大きすぎて入らず、第二会場 「佐賀町エキジビット・スペース」 まで行きました。
    兎の毛皮を磔た〈扉〉(1973)という作品が印象に残っていますが、画像が見つかりません。具象化すると、「こんな感じ」 だったかしら?
    by sknys (2025-06-14 15:12)

  • b Pet Sounds
  • Tryoの〈Brian Williamson〉じゃないけれど、Sly Stoneの訃報の方がショックだったりして。〈If You Want Me to Stay〉の歌詞が「Get the message over Tokyo now」 と聴こえるのは空耳でしょうか?
    何度聴き返しても、「.. to you now」 とは歌っていませんよねぇ(註:「.. to you now」 と歌っているレッチリはパープリンなのとか思いましたが)。
    by sknys (2025-06-15 20:42)

  • b 実験中です
  • 陶芸──心に火花が炸裂するような衝動を起こす陶芸の素晴らしさに、私は自分でもどうしたらよいかわからないほど惹かれています。それは、火と土の闘いで、私はそれに挑む闘士です。陶磁器を制作するならば、火の使い方を極めなければなりません。
    ジュアン・ミロ『ミロのことば』

  • 「ミロ展」(東京都美術館)に行って来ました。ミロの黒い壺は 「炻器」 と表記されていましたが、良く分かりません。
    ぶーけさんも女闘士なのかしら?
    by sknys (2025-07-06 22:22)

  • b YMO■『千のナイフ』聴き比べ
  • 「千のナイフ」 はアンリ・ミショー、「樹に千びきの毛蟲」 は吉行淳之介。
    「猫ジャケ222展」(東京ギャラリー明神下)に、Kate Bushのアルバムが展示されていました。このカヴァ・アートの元になった 「写真とイラスト」 があります。彼女の背後から扇風機でスカートを煽っているにゃん。「Oh! モーレツ」(小川ローザ)みたいな?
    by sknys (2025-07-18 23:47)

  • b ふたつの訃報
  • ヘヴィメタとプログレは苦手(ゼップは好き)なんですが、Ozzy Osbourneの訃報記事(朝日新聞夕刊 7/23)が渋谷陽一よりも6行余り短かかったのには違和感を覚えました。
    「猫ジャケ222展」 を企画監修した 「古盤堂」 店主(F**さん)と、猫好きアーティストのアルバムには 「猫ジャケ」 が多い、「裏猫ジャケ」 も少なくないというような話をしました。
    たとえば、Annie Haslam(Renaissance)のソロ・アルバムなど。Danny Elfman(Oingo Boingo)やRobyn Hitchcockも猫好きだと思います。オジーも娘さんも猫好きと知って、親近感が少し増しました。R.I.P.
    by sknys (2025-07-25 12:06)

  • b アドレスのこと
  • 自動的に新しいアドレス(URL)に上書きされていると思っていたけれど、今までリダイレクトされていた 「旧URL」 がリンク切れしちゃったみたいです。一つずつ手作業で 「新しいURL」 に修正するしかないのかな?(註:新URLに修正しました)
    カタルーニャの女性ヴォーカル・デュオ、タルタ・レレーナ(Tarta Relena)がライヴで、古代ギリシャの壺(amphora)を楽器として使っています。グラスハープならぬ、ツボハープなんちゃって?
    by sknys (2025-07-26 22:59)

  • b 2025年上半期 洋楽ベスト5
  • ・FOLKLORE - Lucia Fumero
    ・EUSEXUA - FKA twigs
    ・CHOKE ENOUGH - Oklou
    ・ES PREGUNTA - Tarta Relena
    ・INSTANT HOLOGRAMS ON METAL FILM - Stereolab
    ・番外:FANCY THAT - Pinkpantheress

  • リリース〜入手順。FKA twigsはUKデジパック仕様、Oklouはシークレット・トラック入り(全14曲・40分)、Pinkpantheressは 「The Zine」(24頁)付きミックステープ。
    Cancionera - Natalia LafourcadeやSOS Deluxe: LANA - SZAなども購入しましたが、未聴です。
    by sknys (2025-08-13 12:43)

  • b International Cat Day
  • 世界一有名な子猫はリル・バブ(Lil BUB)ちゃんです。2019年12月1日に虹の橋を渡りましたが、TV、映画、アルバム、写真集など、8年間の短い生涯に可愛い爪痕を残しました。
    「徹子の部屋」 みたいなトーク番組 「Lil BUB's Big SHOW」 にはウーピー・ゴールドバーグ、ミシェル・オバマ(前大統領夫人)、ライアン・アダムス、スティーヴ・アルビニなど、多彩なゲストたちが登場します。
    《Science & Magic》(Joyful Noise 2015)はリアル・キ ャットがリリースしたアルバムとしては前代未聞じゃないかしら?
    by sknys (2025-08-14 21:16)

  • b レジェンド的なインディーバンドの久々の新譜
  • 《Margerine Eclipse》(Elektra 2004)で、「we will love you till the end」 と追悼してから20年以上経っても、Mary Hansenの不在を埋められなかった?
    バック・ヴォーカルにMarie Merlet(Monade)、彼女の姪Molly Read Hansenを起用していることからも、彼ら(Stereolab)の真摯さが窺えます。
    プロフィール写真(bandcamp)には目頭が熱くなっちゃった。
    by sknys (2025-08-21 12:30)

  • b Nightingaleとblack birdと
  • 山査子の実が熟すと、宿木鶫や脇赤鶫・黒歌鳥の群れが寄り集まって、真っ赤な実をもぎ取り、田園一帯に食い散らかす。このときバサバサ民の貪欲な大喰いは、先のことを考えないありさまで、そのあとおなかいっぱいで眠くなった鳥たちが大挙してロックデーンへ一休みしにくる。だから日が暮れるとグリマルキンは、うとうとした鳥たちが降りてきた茂みに下から忍び寄っては、その餌食にしてきたわけだ。
    モード・D・ハヴィランド 「猫王グリマルキン伝より」


  • フレームに金色のペンキでミシン会社の名前、ナイチンゲールを書き入れるのがわたしの仕事だった。/ この仕事に就いたばかりのころ、どのミシンにもナイチンゲールと書くのは退屈だし残酷なことのように思えた。怯えた黒猫みたいなミシンたちに、みんなまったく同じ名前をつけるなんて。
    カミラ・グルドーヴァ 「ワクシー」

  • 先月読んだ2冊の本から。
    英語で書かれた最初の小説『猫にご用心』(日本印刷出版 2025)に併録されている 「猫王グリマルキン伝より」 に 「黒歌鳥」 、短篇集『人形のアルファベット』(河出書房新社 2025)所収の 「ワクシー」 に 「ナイチンゲール」 が出て来ました。
    この猫絡みの偶然性というか、シンクロニシティー(?)が面白かったりして。
    by sknys (2025-08-22 12:09)

  • カンバーバッチは画集の序文の中で、《忘れないで。どんなに大変でも、どれほど苦しいと感じても、世界は美しいもので満ちているということを。それをとらえ、観察して、できるだけ多くに人々と分かちあう、ルイス、それはあなたの仕事よ。あなたというプリズムで命の光を屈折させて》というエミリー役のクレア・フォイ(Claire Foy)の励ましの言葉を引き、実際にエミリーが言ったかどうかは重要ではないと書いている。
    ルイス・ウェインの猫たち

  • b 猫馬鹿御用達~あのアーティストの猫は?
  • 「almost famous cats」 の左上アイコンは猫画家ルイス・ウェインの猫ですね。SSブログのプロフィール・アイコンに同じ画像を使っていました。ベネディクト・カンバーバッチ が主演した映画 「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」(The Electrical Life of Louis Wain 2021)も観に行きました。

  • 《16.〈Cloudbusting〉はオーストリア系アメリカ人の精神分析医ウィルヘルム・ライヒに触発された。彼は雲を作って雨を降らせる機械を発明した。ブッシュは彼の息子から承諾を得て、〈Cloudbusting〉をリリースした》
    還暦を迎えたケイトさま

  • 英ガーディアンの 「ケイト・ブッシュに関する驚くべき60の事実」(60 Unbelievable Facts About Kate Bush)がメチャ面白かったので、抄訳してみました。
    The Trio Bulgarkaと共演バトルした〈Rocket's Tail〉は愛猫ロケットちゃんに捧げたキャット・ソングです。
    by sknys (2025-08-30 0:35)
                        *

    ブログ記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも?‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第79集です。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載。事実誤認(誤記)や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明(註)をして、コメントした元記事にリンクしました。過去3カ月間(2025・6・1~8・31)に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。 レイアウトの崩れを修正して一安心していたら、一難去ってまた一難。今までリダイレクトされていた旧URLがリンク切れになってしまった。それも旧々URL(so-net)と旧URL(ss-blog)、2つのプロトコル(httpとhttps)が混在する煩わしさ。レイアウトの修正のように原因の究明に悩むことはないけれど、蜿蜿と続く単純な手作業に二週間を費やすことに‥‥その後、死んだと思っていたリンクがゾンビのように生き返ったり?‥‥「骨折り損の草臥れ儲け」 だったのかと落ち込みましたが、幾つかの表記ミスを発見〜訂正出来たので、「まあいいか」(© 大竹しのぶ)

                        *



    猫にご用心

    猫にご用心

    • 著者:ウィリアム・ボールドウィン(William Baldwin)他 / 大久保 ゆう(編・訳)
    • 出版社:日本印刷出版
    • 発売日:2025/03/28
    • メディア:単行本(soyogo books))
    • 目次:まえがき / 猫にご用心(1553年)/ 猫の王様 伝承編「猫の王様」の噂を伝える偽作書簡の抜粋(1780年頃)/ 詩篇 猫の王(1800年前後)/ 猫の王様(1908年)/ 猫の王様 物語篇 / 猫のアラビア夜話──グリマルカン王(抄・1881年)/ 猫王グリマルキン伝より──『もふもふ民の伝記集』収録(1910年)/ 解説・訳者あとがき


    Science & Magic: A Soundtrack To Universe

    Science & Magic: A Soundtrack To Universe

    • Artist: Lil Bub
    • Label: Joyful Noise Records
    • Date: 2015/12/04
    • Media: Audio CD
    • Songs: Hello Earth / New Gravity / Assimilation / A Friend / Good Job / Another Voyage / Science And Magic / Space Sister / Earth Sister / Rebirth

    Margerine Eclipse

    Margerine Eclipse

    • Artist: Stereolab
    • Label: Duophonic / Warp
    • Date: 2019/11/29
    • Media: Audio CD(2CD)
    • Songs: Vonal Diclosion / Need To Be / ...Sudden Stars / Cosmic Country Noir / La Demeure / Margerine Rock / The Man With 100 Cells / Margerine Melodie / Hillbilly Motorbike / Feel And Triple / Bop Scotch / Dear Marge // Mass Riff / Good Is Me / Microclimate / Mass Riff Instrumental / Jaunty Monty And The Bubbles Of Silence / ...

    Instant Holograms On Metal Film

    Instant Holograms On Metal Film

    • Artist: Stereolab
    • Label: Duophonic
    • Date: 2025/05/23
    • Media: Audio CD
    • Songs: Mystical Plosives / Aerial Troubles / Melodie Is A Wound / Immortal Hands / Vermona F Transistor / Le Coeur Et La Force / Electrified Teenybop! / Transmuted Matter / Esemplastic Creeping Eruption / If You Remember I Forgot How To Dream Pt.1 / Flashes From Everywhere / Colour Television / If You Remember I Forgot Ho...


    人形のアルファベット

    • 著者:カミラ・グルドーヴァ(Camilla Grudova)/ 上田 麻由子(訳)
    • 出版社:河出書房新社
    • 発売日:2025/05/15
    • メディア:単行本
    • 目次:ほどく / ネズミの女王 / ゴシック協会 / ワクシー / 人形のアルファベット / 人魚 / アガタの機械 / サイ / 蠟燭受けの悲しき物語 / エドワード、死者を甘やかすなかれ / ハンガリー産イワシ / 蛾の館 / 蜘蛛の手記 / 訳者あとがき


    Wow! Wow! Wow! Wow! 60 unbelievable facts about Kate Bush

    Wow! Wow! Wow! Wow! 60 unbelievable facts about Kate Bush

    • Author: Alexis Petridis
    • Site: The Guardian
    • Date: 2018/07/28
    • Media: Internet
    • Contents: From boo-bams to Big Boi, here are 60 facts about the musician’s life to mark her 60th birthday
    posted by sknys at 00:05| 東京 ☁| Comment(2) | c o m m e n t s | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
    この記事へのコメント
    猫にご用心、おもしろそうだったので、調べてみました。
    訳者、大久保ゆうさん!
    びっくり、この方、ファンなんです。
    青空文庫で星の王子様出してる方。(あのときの王子くん、という題になってます)
    で、もう一つびっくり。男性でした。( ;∀;)
    Posted by ぶーけ at 2025年09月02日 14:11
    大久保ゆうのファンだったの?‥‥奇縁ですねぇ^^;
    女性なのかと思いましたが、巻末の翻訳者紹介に「研究者(大久保友博)」 とあります。
    英語で書かれた最初の小説(1553)が 「猫」 だったこと、
    しかも猫が突然人語を話し出すことに二度ビックリにゃん!
    サキの 「トバモリー」 は『猫にご用心』を参考にしたのかと思ったりして?
    Posted by sknys at 2025年09月02日 21:14
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