2025年08月26日

スニーズ・ラブ 127



  • b 音楽と〈ずれ〉(2025-08-02)music
  • YMO(高橋幸広)のドラミングはジャストではなく、少し早く叩いているというエンジニアの記事が新聞に載っていた。教授(坂本龍一)を好きなブロガーにコメントしたら、細野晴臣のベースは逆に遅く弾いていると教えてくれた。そのことで思い出したのは同じパートを2度歌うThe Beatlesの 「ダブルトラック」(ADT)という録音方法だった。Paulは得意だったが、Johnは苦手で嫌がっていた。ところが、ある時エンジニア(Ken Townsend)が1度目のトラックを少しズラすことで 「ダブルトラック」 になることを発見した。同じ歌を2度歌っても全く同じにはならない。タイミングやピッチなど、人間の耳では聞き分けられない微妙なズレが生じる。この差異が乗り(グルーヴ)を生み出すのだ。グループで歌うコーラスやハーモニーも厳密にはズレている。Dickey Bettsは前乗り、Duane Allmanは後乗りと称されるように、ギターの演奏もズレることで快感や高揚感を生む。同じトラックを2度重ねても 「ダブルトラック」 にはならない。かつて倉橋由美子は文章は巧いのに面白くないのは何故なのかと疑問を呈していたが、超絶テクニックで歌って奏でる音楽と同じことである。

  • b 猛暑のネコたち(2025-08-09)cats
  • 長毛種ロンちゃんのいない遊歩道は寂しい。古くなったセピアカラーのように色褪せて見える。久々に歩いていると、ネコヴォランティア夫妻が茶トラに食事を与えていた。暫く姿を見なかったのは近くの団地の方に移動したからだという。通りかかった初対面の男性が三人の輪に加わり、ネコ嫌い、虐待、TNR(Trap、Neuter、Return)などについて話し合う。外ネコが少なくなったという男性に同意すると、ヴォランティア女性が反論した。普段歩いている通り道に見かけないだけで、他の場所にネコたちはいるということらしい。というわけで、いつもとは違うルートを歩いてみたら、裏通りで若い女性がキジトラを撫でていた。生憎デジカメを携行していなかったのでスルーして、日を改めて行ってみた。その手前で細身の茶トラに出合った。歩くネコの後を尾けて、今来た道を十数m戻る。外ネコは猛暑の夏でも縄張りのパトロールを欠かさない。民家の狭間へ姿を消したのを見届けて、先日キジトラのいたところまで引き返す。猫語で挨拶すると、鳴きながら近づいて来た。帰宅する女性の足下に纏いつく。女性は奥まった民家の玄関を半開きにして、夕食を与えていた。

  • b ピンクの女豹(2025-08-16)zine
  • ジン(zine)とは 「非営利で、その多くは手作り、またはオンラインの出版、通常は専門的でしばしば型破りな主題を扱う」(Merriam-Webster’s official website)小冊子のこと。1989年頃、当時米オリンピアの大学生だったトビ・ヴェイル(Tobi Vail)がバンド活動をしながら作っていた 「Jigsaw」、後に結成されるライオット・ガルー・バンドの3人が作った同名のフェミニスト・ジン 「Bikini Kill」 が有名だが、ピンクパンサレス(PinkPantheress)の2ndミックステープ《Fancy That》(Warner 2025)にも「The Zine」(24頁)が同梱されていた。写真とイラスト満載のコラージュに、彼女の好きなもの(Favourites)のQ&Aが掲載されている。「あなたの最悪な特徴を3つ挙げて」 「これは違法ですか?」 「好きな言葉は?」 「最後に見た夢は?」 「火曜日は何色ですか?」 「恋に落ちたかどうか、どうやって分かるの?」 「好きな調味料は?」 「好きな侮蔑語は?」 「好きな季節は?」 など、全17問。ミックステープ(CD)は全9曲・21分と短いけれど、付録のジンが補って余りある。

  • b 猫王グリマルキン(2025-08-23)books
  • Google XのAIが最初に認識したのはネコだったというが、英語で書かれた最初の小説も『猫にご用心』(Beware The Cat 1553)だった。しかも単なる猫物語ではなく、又聞きの伝聞という何重もの〈入れ子構造〉になっている。友人宅に泊まっていたストリーマ氏は猫たちの鳴き声が煩くて眠れず、同じ屋根の下の人たちと猫についての雑談が始まる。使用人の1人が郷里に伝わっている話をした。猫を飼っているある人がカノックの森を馬に跨って通り抜けていると、薮から目の前に飛び出して来た猫が 「グリマルキンが死んだ」 と飼い猫に伝えてくれと人語で話した。帰宅後、その出来事を妻と家族に話すと、聞き耳を立てていたティットン・タットンが 「なに、グリマルキンが死んだとな? さらばご機嫌よう、奥様」 と言って、家から出て行ったという。グリマルキンが殺された経緯が語られる 「ストリーマ氏の語り 第一部」。ストリーマ氏が魔女よろしく、秘薬を生成して猫語を解するようになる 「第ニ部」。猫たちの夜の集会(牝猫の身の潔白を明かすための裁判が開かれる)を盗み聞きする 「第三部」。ボーナストラックとして、「猫の王様」 伝承編(3篇)と物語編(2篇)を併録。

  • b 旧URLのリンク切れ?(2025-08-30)blog
  • 新ブログ(Seesaa Blog)への移行で総崩れしたレイアウトの修復が漸く終わったと安堵していたら、一難去ってまた一難。リダイレクトされていた旧URL(https://sknys.blog.ss-blog.jp/)がリンク切れになってしまった。新URL(https://sknys.seesaa.net)に変更しなくてもリダイレクトされ続けると思っていたが、どうやら期間限定の暫定的な処置だったらしい。今までリ・リダイレクトされていた旧々URL(https://sknys.blog.so-net.ne.jp)も一蓮托生というか、道連れに心中してしまった。一つずつ手作業で新しいURLに修正することを想像するだけで、日暮れて道遠しというか、気が遠くなる。修正するリンク数が多い記事(テーブルやリスト)はテキストエディタ(TextEdit)に丸コピペして一括置換すれば多少は効率アップするけれど、新ブログ記事のURLは旧URLとは記述形式が異なるので、日付の後に 「.html」 を手入力しなければならない。二週間も費やして手直ししましたが、切れたはずの旧リンクがゾンビのように生き返ったり、また死んだりふり?‥‥リダイレクト機能が今後復活するのかどうかは分かりません。

                        *
    • 別館ミニ・ブログ(sknys-lab)は閉鎖・削除しました(2025・3・31)

    • 「SKNYSLAB 2015-2025」(一覧表)のリンク先を修正しました(2025・5・12)

    • ブックマークしている読者は新URL(https://sknys.seesaa.net)に変更して下さい
                        *

    posted by sknys at 00:03| 東京 ☁| Comment(0) | s k n y s - l a b | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
    この記事へのコメント
    コメントを書く
    コチラをクリックしてください