2025年07月26日

スニーズ・ラブ 126



  • b オーケールー(2025-07-05)music
  • Oklou(Marylou Maynie)は仏ポワティエ生まれのSSW、プロデューサー、DJ。Pommeの〈les cours d’eau (Remix)〉、Flavien Bergerとコラボした〈Toyota〉など、幅広く活躍している。Casey MQと共同プロデュースした1stアルバム《Choke Enough》(Because 2025)はA. G. Cookが参加した〈Thank You For Recording〉、シンセ・アルペジオの〈Choke Enough〉、絵文字タイトルのインスト〈"(;´༎ຶٹ༎ຶ`)"〉、Bladeeとデュエットした〈Take Me By The Hand〉、SSW、プロデューサーunderscores(April Harper Grey)と共作・共演した〈Harvest Sky〉など、E-Girlの美学で、Enyaをアップデートする 「世界で最も魅力的なサイボーグに違いない」(Pitchfork)。全14曲・40分(CDは13曲目の後に1分51秒の無音部分があり、シークレット・トラックが収録されている)。ジュエルケース仕様、歌詞ブックレット(20頁)入り。

  • b 夜廻り猫 11(2025-07-12)comic
  • 2018年、台北国際ブックフェアに招待された深谷かほるはサイン会の最後列に並んでいた作家(大塊文化出版会長)と知り会った。2023年、再びライヴペインティングの仕事を受けて「謝謝台湾」(口絵)を描く。12月の台湾は零度近い厳しい寒さ。1日の仕事を終えてホテルに帰ろうとすると、「アトリエの前を行き交う人たちの中にじっと立っている人」 がいた。『夜廻り猫 1』を両手で持って待っていた女性に、スタッフに急かされたとはいえ、なぜサイン1つ出来なかったのかと悔やむ。「もう会えないだろう / でも忘れないだろう」(あとがき)‥‥『夜廻り猫 11』(講談社 2024)の表紙には空中浮揚する丸い岩盤、赤い自販機の下の隙間を覗くワカル(小銭を探している)、上から見下ろす遠藤平蔵と重郎、単行本第1巻を片手に雛菊の花を見つめる女性が描かれている。『居酒屋ワカル』(2023)に初登場したトロは見習いワカルの弟分。窓際フレンズ(赤べこ、サトちゃん、ケロヨン)と会話を交わし(第934話)、押入れをコックピットに変えて、空飛ぶ円盤を操る(第936話)スーパー ・キャットは宇宙から来たリル・バブや未来から来たドラえもんを想わせなくもない。

  • b バロ再考(2025-07-19)books
  • 6月21日に閉店した 「EL SUR」 の店長H**さんと話していて、シンクロニシティなのかと言われた。そのような意識はなかったが、再考してみると、メキシコに亡命したスペインのシュルレアリスム画家レメディオス・バロ(Remedios Varo 1908-1963)が54歳で急逝してから3年後に『競売ナンバー49の叫び』(1966)、4年後に『百年の孤独』(1967)が発表されているので、2人の作家に面識がなければ 「共時性」(意味のある偶然の一致)があったと看做しても良いかもしれない。小説の構造を象徴する絵画〈大地のマントを織り紡ぐ〉(Embroidering The Earth's Mantle 1961)と登場人物レメディオス(小町娘)、絵画展でバロの絵を見たエディパ・マースが涙を流し、バロをモデルにした絶世の美女は洗濯物のシーツに包まれて文字通り昇天する(マジック・リアリズム〜シュルレアリスム)。女主人公が泣いて、美少女が天に召されたのはバロが亡くなったからである。2人のヘソ曲がり作家が同時に小説の中でレメディオス・バロを追悼していたのだ。トマス・ピンチョンもガブリエル・ガルシア=マルケスも 「子なしの猫好き女」 のことが好きだったのは言うまでもない。

  • b 村上みけちゃん(2025-07-26)cats
  • 1999年秋、アパート6階の部屋に迷い込んで来た三毛猫(美毛)ちゃん。縁側・庭付きの一軒家に引越してから1年後(2010年6月)、草叢の穴に嵌まって鳴いていた仔猫ピース(アメショー)を救い出す。2012年10月、生後1カ月の保護猫パレオ(白サバ)を村上家に向かい入れ、江戸後期築の古民家に引越す。猫の写真コンテストへ応募してカレンダーに採用され、2021年8月、古民家で撮影した家族写真(夫妻と3匹)もカレンダーになった。2023年11月、インスタに投稿した動画を見た編集者からメールが来て、フォトエッセイ『25歳のみけちゃん』(主婦の友社 2024)を出すことになった。『みけちゃん永遠物語』(小学館 2025)は猫好き児童文学作家の村上しいこ(かあちゃん)と三毛猫(みけちゃん)の四半世紀に渡る共生エッセイである。語尾が 「〜にゃわ」 「〜にゃの」 「〜やん」 「〜たん」 「〜やわ」 など、猫語なのか、三重弁なのか分からないネコとヒト(著者)の濃密な会話が愉しい。25歳の誕生日を迎えたというのだから、ネコとしては超長寿ではないか。カラー口絵(8頁)、白黒写真も本文に多数レイアウトされてるにゃわ。

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    posted by sknys at 00:05| 東京 ☀| Comment(0) | s k n y s - l a b | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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