2011年09月11日

スニーズ・コメンツ #23



♭ 浜岡原子力発電所バス見学会のこと
しーちゃん、こんばんは。「炉心真上に立ったことがある」なんて、貴重な体験ですね。今では想像するだけで足が震えちゃいますが‥‥。「Die Energie 5.2☆11.8」(1982)は電力会社で起こった事件(低濃縮ウラン盗難による原子炉停止の脅迫〜爆破テロ)を扱った中編。続編の『X Day』(白泉社1985)には1978年、カナダ北西部に墜落したソ連の原子炉衛星の破片を拾って被曝した少年が出て来る。2作とも「反原発」を声高に主張しているわけではないけれど、核エネルギー(放射能)の不気味さがバックグラウンドにあります。動機はどうであれ、三原順の作品が広く読まれるのは歓迎すべきこと。もし今、彼女が生きていたら、どんなマンガを描いたかしら?
                          by sknys (2011-06-03 23:57)

♭ 美人画の系譜 ── モバサム大魔王の女性遍歴
モバサムさん、こんばんは。フレンチ・ロリータやセクシー・アイドルも数十年後にはオバさん化?


「歌う女優」という括りで、フランス語圏から5人選出しました。『白い婚礼』(1989)はLD、『殺意の夏』(1982)はDVDで持っていますが‥‥。
                          by sknys (2011-06-18 01:27)

♭ 薔薇と遊ぼう
ぶーけさん、こんばんは。食卓に小さな瓶があったとさ。ラベルに「ours brun MIEL DE LAVANDE」という仏語と、蜂蜜を飲んでいる可愛いクマちゃんのイラスト。ラヴェンダーの蜂蜜?‥‥ハチミツ特有のクセがなくて美味しい。他にもローズマリーやオレンジの蜂蜜もあるらしい。「薔薇のハチミツ」もあるのかしら?
                          by sknys (2011-06-22 21:19)

♭ 筒美京平
miyucoさん、こんばんは。筒美京平はヒット曲も多いけれど、パクリも多いからなぁ‥‥「17才」が「ローズガーデン」のパクリだという話は、高橋源一郎も『官能小説家』(朝日新聞社 2002)の中で書いていましたね。「黒い花びら」「こんにちは赤ちゃん」「帰ろかな」「上を向いて歩こう」「夢であいましょう」「遠くへ行きたい」‥‥。中村八大先生のヒット曲の方が心に沁みます。「黒い花びら」は教授のカラオケ定番曲だし、「夢で逢いましょう」はPhewさまもカヴァしているし。
                          by sknys (2011-06-26 20:39)

有線で西田佐知子の「くれないホテル」が流れていた。渋いリクエストだ。筒美京平の曲だ。しかし、それはエンゲルベルト・フンパーディングの「ラスト・ワルツ」によく似ていた。続いて、南沙織の「17才」がかかった。おれの好きな曲だ。これも筒美京平の作曲だ。でも、それはやはりリン・アンダーソンの「ローズ・ガーデン」にあまりに似ていた。おれは耳を澄ました。今度はマッチの「ギンギラギンにさりげなく」だった。誰だか知らんが、同じやつがリクエストしてるにちがいない。またまた筒美京平だ。作詞は伊集院静だけど。〔‥‥〕おれは心を静めるために、水割りに胡椒を入れた。なんだかそうしたい気分だった。これは「ギンギラギンにさりげなく」じゃなくてクインシー・ジョーンズの「愛のコリーダ」じゃないだろうか? わからん。世界はどうなっているんだ。おれが悩んでいると、曲はいつの間にかトム・ジョーンズの「ラブ・ミー・トゥナイト」に変わっていた。間違えた。少年隊の、というか筒美京平の「仮面舞踏会」だった。いや、それも間違い! 俊ちゃんの、というか筒美京平の「抱きしめてトゥナイト」だ! そんなの専門家でも区別がつかんぞ。おれは興奮して立ち上がりそうになった。こういうのをパクリだというアホな連中がいる。筒美京平はベンヤミンの「複製技術時代の芸術」の悲劇を一身に体現しているのだ。やつがやっているのは単なる創作よりずっと高級なことなんだ。頑張れ、筒美京平!

                          高橋 源一郎 『官能小説家』

♭ ヤマユリちゃんが散った
tumiziさんと同意見です。日本がアメリカに勝てるとは思わなかった。コパ・アメリカのアルゼンチン対ウルグアイ戦(録画)で疲れたこともあって、W杯女子決勝は延長戦の前に寝ちゃいました。続きは翌日の再々放送で見届けましたが、延長後半に良く追い尾いて、終了間際の大ピンチも凌いだなぁ‥‥PK戦も4人目の選手(DF熊谷)が凄いところに決めた。ブラジルだってパラグアイとのPK戦で4人蹴って、1人も決められなかったんだから。原田さん、「鉄道ファン」だったんですよね。
                          by sknys (2011-07-24 00:01)

♭ 原田芳雄さんがお亡くなりになりました…
miyucoさん、こんにちは。代表作は『ツィゴイネルワイゼン』(1980)かなぁ。ストーリは殆ど忘れちゃったけれど‥‥。『祭りの準備』(1975)は竹下景子が「オルグの男」に弄ばれて捨てられちゃうところだけ良く憶えています。「♪低血圧で、お昼前には起きられない〜」という歌も。鈴木清順監督は「48歳年下の女性」と再婚しましたね。役者よりも監督の方がストレスが少ないのかしら?‥‥P.S. 正午を過ぎても、アナログTVが映っている!
                          by sknys (2011-07-24 13:43)

♭ フルーツ・バスケット
モバサムさん、こんばんは。「ぴあ」には「はみだしYOUとPIA」という読者投稿欄が左右の余白にありましたね。まぁ、今日のツイッターみたいなものです。その頃は葉書〜隔週刊だったのでタイム・ラグもあったし、レスポンスも遅かった。常連投稿者の1人だった「府中の隠居」さんは今も、ご健在かしら?‥‥表紙イラストを描いていた及川正通のバンド(OH-MANGO)を故・中村とうようさんがクソミソに貶していたなぁ
                          by sknys (2011-08-02 23:32)

♭『きみの町に星をみているねこは いないかい?』えびな みつる
びっけさん、こんばんは。『きみの町に‥‥』は未読ですが、同じ著者の『猫辞苑』(祥伝社 2004)を紹介したことがあります。えびなみつるの描くネコは目を細めて笑っている。エイリアン=ネコ‥‥という設定ならば、手塚治虫の傑作猫SF「シャミー1000」(1968)は外せません。「エビに猫舌無し」というから、カップヌードルの具は食べるはずです。
                          by sknys (2011-08-04 23:41)

♭「ネコナデ」の小木茂光と高橋直純とトラ!
びっけさん、こんばんは。人間の声かネコの鳴き声かで、「猫撫で声」の意味が変わりますよね。あるネコ好きの作家は「子供の頃、〈猫撫で声〉というのは、猫が撫でてもらいたくて甘ったれた高い声で〔中略〕鳴く声のことなのだと思っていたけれど、それは〈猫、撫でられたがり声〉」だったと書いています。「ネコナデ」は関東ローカル局で放送されていたのかな?‥‥「犬飼さんちの犬」みたいに。
                          by sknys (2011-08-14 01:16)

1989年の12月18日以来、猫を飼うことになって、猫にかまけっぱなしで、改めて〈猫撫で声〉やら〈猫っ可愛がり〉〈猫の手も借りたい〉〈猫舌〉〈猫よりまし〉〈借りてきた猫のよう〉といった言いまわしの実質を体験している。/〈猫撫で声〉というのは、まあどうしても飼い主としては出てしまうものなのだが、それに対応して〈猫、撫でられたがり声〉というものがある。子供の頃、〈猫撫で声〉というのは、猫が撫でてもらいたくて甘ったれた高い声で、憎々し気に図体の大きい成猫のくせに仔猫のようにミニャア、ニィ、ニィ、ミ、ミ、ミ、と鳴く声のことなのだと思っていたけれど、それは〈猫、撫でられたがり声〉で、ミニャア、ニィ、ニィ、ミ、ミ、ミ、と猫が鳴くと、なあに、どうしたの、トラーちゃんや、いい子、いい子、などと言いつつ撫でてやるのが〈猫撫で声〉なのだ、とわかったのは、小学生も高学年になってからだったような気がする。

                     金井 美恵子 『迷い猫あずかってます』

♭ 石森章太郎選集「おかしなおかしなおかしなあの子」 ── コギャルエッちゃん
トミー。さん、こんばんは。「石森章太郎選集」は押し入れの奥で眠っているので、すぐには出て来ない。「おかしなあの子 IV」(別巻2)は配本中止になったのかな?‥‥「石ノ森章太郎萬画大全集」を某中央図書館から借りて読みました。ジュンやミュータント・サブがゲスト出演してストーリー・マンガ化したり、「気ンなるやつら」の6ベエ&マリッペと共演したり‥‥中学を飛び級して平凡学園の2年A組に転入していたとは知らなかったなぁ。
                          by sknys (2011-08-22 20:07)

♭ ラジくん、ビギニング。
ラジくん、元気になって良かったね。長〜〜〜〜〜〜〜〜〜い尻尾のように長生きしよう。「フレンチ・ウィンドウ展」(六本木・森美術館)に行って来ちゃった。最初の部屋(窓)にデュシャンの作品が12点展示されている。もちろん〈フレッシュ・ウィドウ〉も‥‥。どうして美術館が53階(52階までエレヴェータに乗る)にあるのか不可解ですが、透明な「フレッシュ・ウィンドウ」から眺めるマグリット的な風景(夜景)は綺麗だったし、「トロンプ・ルイユ」風の作品も愉しめた。飼主のツムジさんも53階まで昇ったのかしら?
                          by sknys (2011-08-29 01:45)

                    *

〈s k n y s - s y n k s〉以外の記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも?‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第23集です。コメントというよりも「ミニ記事」に近いかもしれません。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載‥‥事実誤認(誤記)や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明を加えてコメントした元記事にリンクしました。過去3ヵ月間(2011/06/01〜08/31)に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。2011年9月11日は9・11米同時多発テロから10年、3・11東日本大震災から半年という節目に当たる。この3ヵ月間でも、なでしこジャパンW杯優勝、アナログTV放送終了、「ぴあ」休刊、原田芳雄さん逝去、中村とうよう氏自殺、スティーヴ・ジョブズCEO退任、台風12号など‥‥現実世界は刻々と動いている。見えない舞台の歯車が回って、新たなステージの幕が開いたかのような不穏な感じもある。変わったのは「世界」ではなく、人間の意識‥‥「世界観」の方なのだろう。

                    *

posted by sknys at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | c o m m e n t s | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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